tratre

明日のいのちに、

寄り添うために。

明日のいのちに、

寄り添うために。

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国内外の人工透析患者における
クオリティ・オブ・ライフ向上を
目指して、
新しい医療環境の
創造と発展をサポートします。

三位一体の医療環境イノベーションを
世界に拡げる。

医療技術の進歩に呼応して、医療機器の操作や安全のための保守点検は高度になり複雑化しています。
このため質の高い臨床工学技士の必要性は高まる一方ですが、国内外を問わず人材は慢性的に不足しているのが実情です。
特に新興国では臨床における技術的な安全性や、医療モラルに対しての正しい教育が必要な地域も少なくありません。
日本および新興国の人工透析が必要な方々に、身体的・精神的・社会的に良好な状態であってほしいという願いから、
トラトレは臨床工学という医学と工学が融合した分野で
「臨床工学技士育成教育」「医療機器開発」「医療機器販売・医療現場導入」の改革に取り組んでいます。

三位一体のトラトレ

事業内容
  • 臨床工学技士育成教育

    e-learningを軸としたボーダレスな
    臨床工学教育と人材育成。

    国外

    現在、新興国での臨床工学技士の育成は、他国の臨床工学技士を中心とした専門家が英語で授業を執り行なうことがほとんどのため、教師数の不足や言語の壁などがあり、教育における課題は少なくありません。
    トラトレではこの解決にあたりVRを使ったe-learningプログラムを取り入れ、(主にタイ・ベトナム・ミャンマー・中国その他の国において)リアル教師ではなくアバター教師が現地語で講義し学習するシステムを導入して、授業からアフターフォローに至るまで一貫した臨床工学教育の改革を進めています。
    さらにオフラインセミナーや、ハンズオンの実地研修なども開催し、学生が理解を進めるための万全の体制を整えています。また技術面だけではなく、臨床医療における安全性や医療モラルの指導も実施しています。
    加えてミャンマーでの臨床工学技士を志望する学生のためのディプロマコース開催のサポートや、医療機器の漏電チェックのための実施キットなどの供給、CADデータを拡張し3Dアニメ機能を使用して医療機器の構造理解をするシミュレーターなどの導入も行なっています。

    • e-learningプログラムの実際の授業風景 イメージe-learningプログラムの実際の授業風景
    • アフリカ諸国における医療教育実施 イメージアフリカ諸国における医療教育実施
    • ハンズオンセミナー イメージハンズオンセミナー
    • 医療機器の3Dシミュレーション イメージ医療機器の3Dシミュレーション
    国内

    臨床工学技士をめざす人に向けて、医療の現場に則しつつ、国家試験の合格を目的としたプログラム(講習会)を実践しています。

  • 医療機器開発

    未来の人工透析関連装置は
    想像を遥かに超えて、いま現実のものに。

    臨床工学技士が扱う主要な生命維持装置のうちのひとつに「人工透析装置」があります。トラトレでは透析治療を通院せずに安全に自宅で行うことを可能にする小型の新機種の開発や、AIを使ってリアルタイムにモニタリングできる人工透析液の安全管理システムの構築、日本の厳しい基準をクリアできるレベルの国外向けエンドトキシン測定装置など、工学技術的な側面から腎不全患者様のクオリティ・オブ・ライフを向上するための機器開発に力を入れています。
    また、新型人工透析装置のショールームを近い将来オープンし、臨床工学を学んでいる学生や近隣の学童、そして小児病院に入院して治療中のお子様などに、在宅での人工透析治療への夢や、近い将来における臨床工学技術の可能性を伝える場としていく計画を進めています。

  • 医療機器販売・医療現場導入

    臨床工学技士のアイデアを日本から世界に拡げる。

    臨床工学技士が医療の現場で「こういうものがあったら」「こういうものが欲しい」という発想で開発した、革新的な医療用機器のアイデアを特許化し、製造・製品化をして海外の新興国を中心に輸出販売・医療現場への導入をしています。

トラトレにかける思いと
将来の臨床医療環境

対談:楢村友隆・山崎康祥・西村賢治

トラトレにかける思いと将来の臨床医療環境 イメージ

どのような目的でトラトレを立ち上げたのですか?

代表取締役兼CEO 楢村友隆 イメージ
代表取締役兼CEO 楢村友隆

楢村:現在の医療に関して言えば、研究現場と臨床現場の乖離が問題だと常々考えていたんです。
臨床目線での医療機器の開発とか研究というのが、今後さらに求められるだろうということはこれまでずっと感じていたことなんですが、企業と大学そして臨床現場が一体化すればもっとこれに応えていけるんじゃないかと思っています。

西村:確かにそうですね。設立する前は臨床現場での「こういうのがいいよね」っていうことがなかなか現実化していなかった、それを「じゃあ我々がもっと具現化していきましょう。そして海外に向けて日本の医療機器とかをいろいろ発信して、導入できたらいいよね」っていうのがありました。

楢村:そうですね。とくに海外では性能の優れた日本の医療機器の需要は高まっています。ただ、途上国や新興国では未だに生活インフラや、社会インフラが未熟で、保険制度も十分に整ってないので、高度医療の恩恵にあずかれる患者さんはほんの一握りです。ところが、実際のところ、これまでも医療機器自体はどんどん日本から海外に送られているんです。そして、現地では使い方もまともに教わっていない。壊れたらその修理の仕方もわからないという状態なんです。ODAなどの資金援助で導入された日本の医療機器は、まともにメンテナンスが行われずに、故障と同時に捨てられるケースがよくあります。だから、これらの国々への医療支援は資金援助のみでは不十分で、現地での人材育成が今後の医療発展の鍵を握ると思っているんです。しかし、魚そのものは与えるけど、魚の釣り方を教えるっていうようなことをやってるところがこれまではほとんど存在しなかったんですね。あと、残念なことに、提供する医療機器は先進国で使える医療機器であって、途上国にはあまり向いていない機器だったりすることも少なくありません。だから、途上国でも使用できる医療機器の開発が必要だと思ってます。それと、本来なら医療機器の開発だけではなくて、同時にこれを管理する技術を学ばないといけないと思うんです。

メンテナンスしやすい医療機器の開発、現地でしっかりと管理を行うためのノウハウと体制作り、そして、メンテナンスや管理を行いその医療機器を操るための人材の教育、っていうこの3つが同時に進んでいかないと、今後の途上国の医療環境の改善は難しいのかなと。一つでも欠けたらダメなんです。
だから、この全てをトラトレでやっていこうということで作ったんですよね。

取締役兼CTO 山崎康祥 イメージ
取締役兼CTO 山崎康祥

山崎:世界的に見ても臨床工学技士っていう資格自体がすごく特殊ですよね。医療機器の保守点検に加えて、臨床現場で実際に使う技術までもが資格を取る能力に必要。これは海外に展開するうえで非常に重要なことだと思います。臨床工学技士ならユーザー目線での機器開発や、保守点検の運用もわかるだろうし。例えば、もし現場で困ったことがあればそれを持ち帰って、開発のきっかけにすることにも長けてるんじゃないかなと思います。

西村:それは、その通りですよね。

楢村:あと、教育事業に関して言えば、こういう意味もあるんです。
例えば、同じ学力の学生が入学したとして、いい先生がいるA大学だとわかりやすい授業を受けられるから、しっかりと内容を理解して卒業できる。一方でB大学では教え方が下手な先生が出てくるから学ぼうとしても内容が全くわからない。だから卒業できたとしてもきちんと理解していないし、国家試験に落ちることもあるという状況があったりするんです。今のこの時代、だからこそIT技術を駆使してそういった学生の救済措置をする必要があるんじゃないかと思って、教育サポートもトラトレでやっていくことにしました。

取締役兼COO 西村賢治 イメージ
取締役兼COO 西村賢治

西村:例えば今回もフィリピンのセブでやりますけれども、医療における発展途上国に向けて、いろんな医療教育の導入とかができたらいいなと考えています。我々が企業体としてグループ会社の力を使いながら、その中で医療や教育の専門メンバーがいろいろと活躍できるっていうのは非常にいいかなと。

フィリピンではナース養成のための教育をやるんですが、臨床工学技士の要素もその内容に入れていくことを考えています。例えば看護師だとしても、臨床工学技士のサポートができる。そういうカリキュラムができていけば、いずれ日本で看護職とか介護職に携わる人材としても非常にいいんじゃないかなと思いますよね。

山崎:ミャンマーとか途上国の医療の現状を見ると、世界水準で見ると、救えるはずの命を救えてない現状がまだたくさんあるんです。そこに機器だけじゃなくてマンパワーをも投入できる。そこが我々の強みかなということを思います。それに加えて教育という部分も含めて、現地で定着できるような医療技術水準の向上を図っていきたいなというのは、当初からの大きな目的のひとつです。

西村:そのためには、企業として恒常的に健全な経営をしていくということも重要になりますよね。

山崎:トラトレの設立当初そういう経済的な回し方ということについて、全然ノウハウがなくて。そこに経営陣の一人として西村さんが加わったことは、とても大きな力になってると思うんです。現場の人間だけでは到底なし得ないことで。

楢村:我々としては臨床現場のニーズは把握していますし、解決策のアイデアもいろいろと持っているんですけど、それを実現化する術も知らなければ、お金もないっていうような状況だったので。そこに西村さんに経営に入ってもらって、カバーしていただけたことはとても意味があることだと思います。実際にスピード感を持って事業を進められるっていうのは非常にいいことだなと。

西村:今からもっと加速させますけどね。

山崎:設立当初からのスピード感って、トラトレの本当にすごい特徴だと思います。

西村:そうですよね。

山崎:すごくスピード感があって。課題を見つけたら、すぐそこに向かって進んでいく。これがいいところかなと。

集合写真 イメージ

西村:経営という意味で言うと、トラトレのような医療貢献の分野で利益をきちんと出していくというのは非常に重要なことだと思うんです。どうしてかというと、次のことをやろうと思って投資するためには、やっぱりお金がいるからなんです。発展途上国できちんと経営して利益を出すってなかなか難しいですよね。最初はどうしてもドネーションという要素のほうが非常に強い。ただ、現実には医療の世界だと、実は、特に無視できない部分なんです。

今でもいろんな途上国は医療事業を導入して欲しいけれども、やってもらえないというのが現状だと思うんです。しかし我々の場合は国ベースじゃないから、もっと小さな組織として、1人でも2人でも、10人でも、っていうところから採算の取れる形でやっていける。これは、とても強みだと思うんです。

楢村:まさにそうですね。今まで途上国の医療支援はいろいろやってきましたけれど、結局のところ単発で終わるケースが多く、なかなか継続ができない。その理由としては、やはり資金とその事業に割ける支援側の時間が底をついてしまうことなんですね。資金面の問題解決には、現地で現地の人たちが稼げる仕組みを作るか、もしくは支援する日本側が、現地での活動を通じてなんらかの利益を得るっていう仕組みが必要なんだと思います。時間の問題解決には、現地での人材教育しかありません。

医療機器や技術などの一方的な支援は、それが無料ならば感謝されておわりです。いつしか、支援してもらえることが当たり前にすらなってしまう。支援をやめると、元の状態に戻ってしまう。それでは一向に医療レベルの向上は望めません。支援は継続することが重要ですし、支援をより効率的に行うには現地人材の教育が不可欠ですね。

ボランティアって聞こえはいいですけど、ボランティアで行う支援には限界があるんです。やっぱり、ビジネスの視点を導入しないと真の問題解決には至らないんです。

西村:確かにそうですよね。

「私にとってのトラトレ」とは?

西村:じゃあ、いきましょうか。僕にとってのトラトレは、我々の全部のメンバー、それに加えて発展途上国のいろんな、これから出会っていくだろうっていう方々みんな、そういったメンバー全員が、幸せになるっていうことかなっていうのは思います。
我々が社会貢献性の高い仕事をやりながら、そういう世界が作れたらいいかなって考えてます。

楢村:そうですね。僕にとってのトラトレっていうのは、命の価値にメンバー全員が本気で向き合うっていう場所かな。日本みたいな先進国では救える命が、今でも途上国では簡単に失われているという事実があるんです。僕は医療従事者としても今までがんばってきたつもりですけど、僕らがやってきた医療って日本人のためだけにあるのかなって。命の価値は世界どこでも共通だと思うんですよ。僕らの技術を少し提供するだけで救われる命が世界には山ほどあって。そのために我々の知恵と技術を持って、いろんな課題、問題に取り組んでいこうということで3人意気投合し、心をひとつにした。トラトレってそんなところなんだと。

それともうひとつ、トラトレっていうところは、我々、臨床工学技士という資格をもった人が新たに輝ける、新たな自分を発見できるフィールドなのかなって思います。

山崎:僕にとってのトラトレは、これからの新しい医療システムの創造の場かなというのを強く感じています。先ほども出てきた話題なんですが、これまでの研究主体だとか、経営主体、そういう偏ったシステムではなくて、共通の目的で三位一体となって、新しい医療システムを創造するところというのが、僕らにとってのトラトレです。

ご相談・お問い合わせ
support@tratre.co.jp
会社概要
商号
株式会社トラトレ
設立年月日
2018年10月1日
事業内容
(定款上に記載内容)
  • 医療・獣医療向け医療機器販売、輸出入ならびにメンテナンス
  • 医療・獣医療向け医療機器開発および製造
  • 医療品開発ならびに販売および輸出入
  • 医療・獣医療機器向け消耗部品の開発、製造、販売および輸出入
  • 病院施設に関する配管・電気・機械器具設置・電気通信工事ならびに機器販売、輸出入およびメンテナンス
  • 医療用ガス、薬品の製造販売および輸出入
  • 医療産業ならびに病院向け教育に関する出版および施設の運営
  • 上記に関するソフトウエア等の開発、販売、輸出入およびメンテナンス
  • 上記に関するコンサルティング
  • 人材派遣
  • 農作物とそれらの加工品の生産ならびに輸出入と販売
資本金
9,900,000円
従業員数
5名(2020年4月現在 役員含む)
本社所在地
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町5-5-2
神戸国際ビジネスセンター北館407
TEL 078-595-9601 FAX 078-595-9602